ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)治療Q&A

 
Q1:ピロリ菌って何ですか?

ピロリ菌は、ヒトの胃に感染し、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃がんの原因となるらせんの形をした細菌です。 ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を産生させ、この酵素は尿素を分解しアンモニアを生成します。
ピロリ菌に感染すると。このアンモニアの作用などによって胃に障害を起こすことが確認されています。

Q2: ピロリ菌の感染経路は?

経感染経路はまだはっきりとわかっていませんが、水を介した経口感染と考えられています。
日本人は四十歳以上では約80%がピロリ菌に感染していますが若い人の感染率は低く、上下水道が十分普及していなかった世代の感染率が高くなっています。

Q3:ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍

画胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんの90~100%がピロリ菌に感染しており、潰瘍の発生、再発、治りにくさにピロリ菌が関係していることがわかっています。ピロリ菌除菌によって大部分の潰瘍の再発を抑えることができます。

Q4: ピロリ菌と胃がんは関係ありますか?

胃がんとピロリ菌は関係している可能性があります。10年後に胃がんを発症したのはピロリ菌陽性例では2.9%(36/1,246例)だったのに対し、陰性例には発症例(0/280例)はありませんでした。(下図左参照)ピロリ菌除菌療法により胃がん発生のリスクは約1/3に抑制されています。

Q5: ピロリ菌に感染している人は、みなピロリ菌除菌した方がいいのですか?

日本人のピロリ菌感染者の数は6,000万人といわれています。 すべてのピロリ菌感染者は除菌を受けなければいけないわけではありません。
しかし、ピロリ菌除菌に関するガイドラインでは、ピロリ菌に関連する疾患(上記Q4参照)の治療のため、ピロリ菌感染者のすべてがピロリ菌除菌療法を受けることが強く勧められています。

武田薬品工業 ピロリ菌除菌療法を受ける患者さんのためのQ&Aより一部抜粋

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